何があってもたくましく、楽天的に過ごす。目の前のことに熱中して、とことん極める。情けがあって優しい。それが、阿波の「天水」と呼ばれる人たちです。そんな天水たちが集まり、昭和21年、戦争で傷ついた世の中を明るく踊り抜こうと、「天水連」を創りました。
水の流れのように心地よい笛の調べや、自在に変化する鉦や太鼓の響き。そして、粋な三味の音に包まれて、男たちは雄渾かつ精緻に自らを鼓吹し、女たちは、水辺に遊ぶ天女のように、しなやかに舞います。天から降り注ぐ水のごとく、踊りは天水たちの体を通り、心を潤し、命のほとばしりとなります。生きる喜びを全身で表現し続ける「天水連」の踊りを、ご覧下さい。