阿波の方言に『天水』という言葉があります。少しめでたくて、調子がよく、一つのことに熱中しやすい人を形容して使われます。何があっても、逞しく、楽天的に過ごす。目の前のことに熱中してとことん極める。情けがあって、やさしいそれが阿波の『天水』と呼ばれる人達です。そんな天水たちが集まり、昭和21年「戦争で傷ついた世の中を明るく踊りぬこうと天水連をつくりました。現在連員数236名。
水の流れにように心地よい笛の調べや、自在に変化する鉦や太鼓の響き、そして粋な三味の音に包まれ、男たちは時には身軽に宙を跳びダイナミックに踊ります。女たちは水辺に遊ぶ天女のように、品やかに舞います。天から降り注ぐ水のごとく、踊りは天水たちの体を通り、心を潤し、命のほとばしりとなります。まさに生きる喜びを全身で表現し続ける天水連の踊りをご覧ください。